🌙「また夜中に目が覚めた…」が当たり前になっていませんか?
・毎晩2〜3時ごろに目が覚めてしまう
・その後なかなか寝付けない
・日中、頭が重く集中力がもたない
・夜は疲れているはずなのに眠りが浅い
このような【中途覚醒】の悩みを訴える方が、夏に急増しています。
しかも多くの方が「エアコンのせいかな?」「年齢のせい?」と見過ごしてしまいがちです。
しかし本当の原因は、**“交感神経の暴走”**にあるかもしれません。
そしてそれは、現代の夏ならではの落とし穴でもあるのです。

🧠 交感神経とは?身体の「緊張スイッチ」
私たちの自律神経には、以下の2つの働きがあります。
交感神経:活動・緊張・ストレス時に優位になる 副交感神経:休息・消化・リラックス時に優位になる
健康な睡眠には、夜になると自然に副交感神経が優位になり、
身体が休息モードへと切り替わる必要があります。
ところが、現代の夏は――
交感神経が夜中までオンになったまま、眠りが浅くなっている人が非常に多いのです。
🔥 なぜ「夏」は交感神経が暴走するのか?
原因1:強すぎる冷房と温度差
冷房によって「外気30℃ → 室内22℃」という極端な寒暖差が生じると、
身体は体温を守ろうとして交感神経を過剰に働かせます。
さらに、1日の中で温度差のある環境を何度も出入りすることで、
自律神経のスイッチが混乱し、夜になっても“興奮状態”が続くようになるのです。
原因2:冷たい飲食による内臓冷え
夏に多い「冷たいジュース・アイス・冷酒・そうめん」などは、
胃腸を内側から冷やし、消化機能を低下させます。
これにより、内臓への血流が減少し、身体が“危機状態”と判断して交感神経が優位になります。
つまり、冷たいものがリラックスとは真逆の反応を引き起こすのです。
原因3:寝る直前までのスマホ・LEDライト
寝る前のスマホ・タブレット・PC画面から出るブルーライトは、
脳の覚醒物質(コルチゾール)の分泌を促進し、
メラトニン(睡眠ホルモン)を減少させます。
結果として「寝つけない」→「眠りが浅い」→「夜中に目が覚める」という連鎖が起こります。
🌿 東洋医学の視点:「夏の交感神経不眠」は“心(しん)”の乱れ
東洋医学では、夏は「心(しん)=心臓・精神活動の中心」が最も働く季節とされます。
心が過剰に働きすぎる → 不眠・動悸・焦燥感 心が虚(弱っている) → やる気が出ない・夜に不安になる・夢を多く見る
この“心の過不足”こそ、夏の中途覚醒の正体です。
また、夜中の2〜3時は**「肝(かん)」の時間帯**でもあり、
ストレス・怒り・感情の抑圧があると肝が影響を受け、目が覚めやすくなるとも考えられています。
🪡 鍼灸整体でできる、“交感神経暴走”を鎮めるケア
鍼灸や整体では、交感神経と副交感神経のバランスを整えることで、
夜間の覚醒や眠りの浅さを根本から改善することが可能です。
🔹 鍼灸のアプローチ:
神門(しんもん):心を落ち着かせ、不安や緊張を緩める 内関(ないかん):動悸・胸のざわつき・胃腸の不調にも 足三里(あしさんり):胃腸の冷えを温めて自律神経を安定 太衝(たいしょう):ストレス・肝の気の巡りを改善
→ ツボに微細な刺激を与えることで、脳に「もうリラックスしていいよ」という信号を送ります。
🔹 整体のアプローチ:
頭蓋骨・背骨・骨盤の調整で、脳脊髄液の流れを促進 呼吸が深くなる姿勢調整で、副交感神経のスイッチが入りやすく 内臓への血流を回復させることで、身体の“安全信号”を強化
整体は単なるリラクゼーションではなく、
「今、身体にとって一番必要な情報」を神経に届けるケアです。
🌙 自宅でできる!“夜中に起きない体”をつくる5つの習慣
寝る90分前に湯船につかる(深部体温を一度上げて下げる) スマホ・テレビは21時以降オフ(メラトニンを守る) 寝室の温度は25〜27℃に保ち、足元を冷やさない 就寝前に神門をゆっくり押す(片方30秒ずつ) 朝は太陽光を浴び、夜の眠気を整える
これらを1週間続けるだけで、「夜中に起きない」が実感できる方も少なくありません。
💬 まとめ|“眠れない”は、身体からのSOSサイン
夜中に目が覚めるのは、「歳だから」「ストレスだから」と片づけがちです。
しかし本当は、身体が今、休む準備ができていないというサイン。
交感神経が暴走している状態では、
いくら寝ようとしても“眠ることそのもの”がストレスになってしまいます。
鍼灸整体は、そんな身体のスイッチを優しくリセットする手段です。
「眠れない毎日」を「整う眠りの習慣」へ。
どうか、あなたの夜にもう一度“静けさ”を取り戻していただけますように。
【当院では】
不眠・中途覚醒・寝ても疲れが取れない方へ向けた
鍼灸と整体を組み合わせた自律神経ケアを行っております。
初めての方や、薬に頼らず自然な眠りを求める方も、安心してご相談ください。