夏バテは“内臓の冷え”が原因?東洋医学で整える体内バランス


☀️ はじめに|「夏バテ=暑さ疲れ」ではない?

「食欲がない」「身体がだるい」「やる気が出ない」

夏になると多くの方が口にする“夏バテ”。

一般的には「暑さでバテている」と思われがちですが、東洋医学ではもう一歩深く見ていきます。

実はその症状――内臓が“冷えている”ことが、根本的な原因かもしれません。

今回は、東洋医学の視点から夏バテの本質を探り、鍼灸や整体でできる具体的なケア方法をご紹介します。

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❄️ 夏に「冷え」? 内臓は意外と冷えている

猛暑の中でも、現代人の体は冷えやすい環境に置かれています。

  • エアコンの効いた部屋に長時間いる
  • キンキンに冷えた飲み物・アイスをよく摂る
  • 汗をかかない生活で体温調整が弱まる

こうした習慣が続くと、体表は暑くても、内側(内臓)は冷えている状態に。

東洋医学ではこの状態を「内寒(ないかん)」と呼び、

特に胃腸や腎臓、脾(ひ=消化吸収の働き)に冷えが及ぶと、次のような症状が出やすくなります。

  • 食欲不振・胃もたれ
  • 慢性的なだるさ・疲労感
  • 下痢・軟便
  • むくみ・冷え性の悪化
  • メンタルの不調(やる気が出ない・不安感)

つまり、「夏バテ」とは、“内臓の冷え”から起こる全身症状なのです。

🩺 東洋医学でみる「夏の不調」と五臓の関係

東洋医学では、人の身体を「気・血・水」そして「五臓六腑」の働きによって成り立つと考えます。

夏の不調に大きく関係するのが、次の3つの臓腑です:

① 脾(ひ)

:胃腸の働きを支え、栄養を全身に届ける

→ 内臓が冷えると脾の力が落ち、食欲不振・疲れ・むくみを招きます。

② 腎(じん)

:生命力・代謝・水分調整をつかさどる

→ 冷えに最も弱い臓器。慢性疲労や足腰の冷え・頻尿と関連。

③ 心(しん)

:メンタルや血の流れを管理する

→ 夏は「心」に負担がかかりやすく、睡眠や情緒の乱れにつながります。

つまり、**「夏バテ=単なる体力低下」ではなく、「五臓のアンバランス」**なのです。

🌀 鍼灸整体でできる!内臓冷え対策

では、鍼灸整体院ではどのようなアプローチができるのでしょうか?

🔸【鍼灸】で内臓の冷えを取る

鍼灸では、お腹周り・背中・足元などの経絡(ツボの通り道)を刺激し、

「気・血」の巡りを回復し、冷えを内側から温める働きがあります。

とくに次のツボが効果的です:

  • 中脘(ちゅうかん):胃腸を元気にする代表的なツボ
  • 足三里(あしさんり):全身の免疫・消化吸収を活性化
  • 関元(かんげん)・気海(きかい):体の深部を温め、腎を補う

また、**お灸(温熱刺激)**は、優しく持続的に体を温め、リラックス効果も高いため、夏バテケアに非常に有効です。

🔸【整体】で自律神経と内臓の連携を整える

内臓の働きは、自律神経と密接に関係しています。

整体では、背骨・骨盤・肋骨まわりを調整し、神経の伝達と内臓の血流をスムーズにすることで、全体の機能を底上げします。

冷房による自律神経の乱れ(交感神経の過剰・副交感神経の低下)を整えることで、

消化力・睡眠・疲労回復力が改善されていきます。

🌿 今日からできる!セルフケア習慣3選

最後に、ご自宅でできる簡単な予防・ケア方法を3つご紹介します。

  1. 温かい飲み物を朝に一杯(白湯・生姜湯など)
    → 内臓を「目覚めさせる」習慣
  2. お腹・足首を冷やさない服装を
    → 薄手の腹巻やレッグウォーマーも有効
  3. タンパク質と緑黄色野菜をしっかり摂る
    → 冷たい炭水化物(麺類中心)は要注意!

🌞 まとめ|夏バテは「体の声」に気づくチャンス

夏バテの本当の原因は、“熱さ”だけではなく“冷え”にあります。

それも、気づきにくい内臓の冷えです。

日々の体調変化は、体からのサイン。

東洋医学の知恵と、鍼灸・整体の力で、

**「内側から元気を取り戻す夏」**を過ごしましょう。

【当院では】

夏の不調や体内バランスの乱れに対する専門的な鍼灸整体を行っています。

初めての方にも丁寧にカウンセリングし、体質や症状に合わせた施術をご提案します。

お気軽にご相談ください。


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