🌞 はじめに|「夏なのに、便秘」が増えている理由
便秘というと「冬の乾燥」や「運動不足」のイメージがあるかもしれません。
しかし、実は夏にも便秘になる人が急増しています。
水分はしっかりとっているはずなのに出ない お腹が張って苦しい 食欲も落ちて、ますます腸の動きが鈍くなる
そんな「夏特有の便秘」の原因の一つが、
冷たい飲み物や食べ物による“腸の冷え”と機能低下なのです。

❄️ 夏の「冷え」が腸を止める!そのメカニズムとは?
暑さで火照った体を冷やすために、冷たい飲料やアイスをとるのは自然なこと。
しかし、これが続くと腸は深部から冷やされて、本来の働きを失っていきます。
▶ 冷えが腸に与える3つの悪影響:
腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱まる → 食べたものがスムーズに移動しなくなる 血流が悪くなり、栄養・水分が届きにくくなる → 腸内の環境が悪化し、便が固くなる 腸の免疫機能が低下する → 腸内フローラのバランスが乱れやすくなる
結果として、便秘・ガス・お腹の張り・冷え性・肌荒れなど、
全身の不調へとつながっていくのです。
🧠 現代医学でも注目される「腸の健康」
腸は“第二の脳”とも呼ばれるほど、身体全体に影響を与える器官です。
約70%の免疫細胞が腸に存在 幸せホルモン「セロトニン」の90%以上が腸で作られる 自律神経と密接に連動している
つまり、便秘は「腸の問題」だけではなく、「心身の調和」の問題でもあるのです。
🌿 東洋医学から見る「夏の便秘」
東洋医学では、夏は「心(しん)」と「脾(ひ)」が活発に働く季節とされます。
しかし、冷えや過剰な水分摂取で脾の働き(消化吸収)が弱まると、便が停滞しやすくなると考えられています。
便秘のタイプ別にみる東洋医学的アプローチ:
冷えタイプの便秘:冷たい飲み物・エアコン・胃腸虚弱が原因 → お腹や足の冷え、軟便〜便秘を繰り返す 熱タイプの便秘:辛い物・ストレス・体内の熱が原因 → 口が渇き、顔が赤く、硬くて出にくい便 気虚タイプの便秘:体力や気の不足、加齢などが原因 → 排便時に力が入らず、残便感がある
便秘と一口に言っても体質によって原因が異なるため、一人ひとりに合ったケアが大切です。
🪡 鍼灸・整体でできる便秘ケア
鍼灸整体院では、腸を動かす神経・筋肉・血流・気の巡りすべてにアプローチします。
🔹【鍼灸】で腸の働きを直接サポート
効果的なツボ:
天枢(てんすう):腸の動きを活発にする、便秘治療の要 足三里(あしさんり):胃腸機能を高め、疲労も軽減 中脘(ちゅうかん)・関元(かんげん):消化器系と体の“芯”を温める
お灸との併用で、冷えたお腹を深部から温め、腸のリズムを整えます。
🔹【整体】で腸の周辺環境を整える
骨盤や腰椎、横隔膜まわりの動きが悪いと、腸の働きも鈍ります。
整体では、これらの部位を丁寧に調整し、腸にかかる緊張をゆるめることで排便を促します。
また、自律神経への刺激にも効果があり、リラックスした状態で腸の動きが自然に改善されます。
🏡 自宅でできる!夏の腸ケア5つの習慣
朝起きたら白湯を1杯(内臓のスイッチON) 冷たい飲み物は控えめに、常温〜ぬるめで 食事には「発酵食品」「食物繊維」「オリゴ糖」を意識的に 軽い腹式呼吸やストレッチで内臓マッサージ お腹・足首を冷やさない服装を心がける
これだけでも、「腸が動き出す感覚」を得られる方が多くいます。
💬 まとめ|便秘は「腸からのサイン」
夏でも便秘に悩む人が増えているのは、現代の生活習慣や食生活によるもの。
しかし、だからこそ、意識とケアで十分に改善できる不調でもあります。
鍼灸や整体は、腸そのものだけでなく、
「腸を動かす身体」「腸に優しい暮らし方」そのものを整えるための技術です。
薬に頼りすぎず、自然に腸が整う毎日へ。
「お腹が整うと、心も軽くなる」
その変化を、ぜひ一緒に体感してみませんか?
【当院では】
夏の便秘や胃腸の冷え、下痢・膨満感など、
消化器系の不調に対して東洋医学に基づいた施術を行っています。
体質や生活環境に合わせたアドバイス・セルフケアもサポートします。
お気軽にご相談ください。