
🔄 体質って、変えられるものなの?
「疲れやすいのは生まれつき…」
「冷えやすいのは体質だから…」
「何をしても痩せにくい」
「花粉や肌荒れ、ずっとつきあうしかない」
こんなふうに、長年の体の悩みを「体質だから仕方ない」と思っていませんか?
しかし、東洋医学では体質=“今の状態”であり、整えられるものと考えます。
そのカギを握るのが、「ツボ(経穴)」の活用です。
🌿 そもそも体質って何?東洋医学の見方
西洋医学では「体質」という言葉はあまり使われませんが、
東洋医学では「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念をもとに、身体の傾向やバランスの崩れ方を読み取ります。
体質の分類(例):
東洋医学的体質
特徴
気虚体質(エネルギー不足)
疲れやすい、風邪をひきやすい
血虚体質(血の不足)
顔色が悪い、めまい、集中力低下
陰虚体質(体液不足)
のぼせ、口の乾き、不眠
湿熱体質(体に熱と水が停滞)
肌荒れ、吹き出物、体が重だるい
瘀血体質(血の巡りが悪い)
肩こり、生理痛、冷え
これらの体質は食事・生活習慣・ストレス・睡眠などによって変化します。
つまり、「いまの体質」を理解し、適切なツボを刺激することで、体質改善は可能なのです。
🎯 ツボ刺激が体質改善に効く理由
東洋医学では、「気・血・水」の通り道を**経絡(けいらく)**と呼びます。
ツボ(経穴)は、その経絡の上にある“コントロールポイント”。
ここを刺激することで、内臓の働き・血流・自律神経にまで作用するとされます【※1】。
鍼灸や指圧で期待できる主な効果:
五臓六腑のバランス調整(脾・肝・腎など) 自律神経の安定化(交感神経と副交感神経の切り替え) 血流・リンパの促進 免疫機能の活性化 消化吸収力の改善
こうした内側からのアプローチこそ、根本的な体質改善のポイントです。
🌟 体質別・代表的なツボ
以下に、セルフケアとしても活用できるツボをご紹介します。
✅ 気虚体質 →【合谷(ごうこく)】【中脘(ちゅうかん)】
・手の甲の親指と人差し指の間にある「合谷」は、全身の気の巡りを高めるツボ。
・みぞおちとおへその間にある「中脘」は、胃腸を整えエネルギーを補います。
✅ 冷え性・血虚体質 →【三陰交(さんいんこう)】
・内くるぶしから指4本分上にある「三陰交」は、血流促進と女性ホルモンの調整に役立つツボ。
✅ 湿熱・むくみ →【陰陵泉(いんりょうせん)】
・ひざの内側のくぼみにある「陰陵泉」は、水分代謝を整え、体の重だるさや肌トラブルに効果的。
※ツボ押しは、1カ所につき5〜10秒ほど、ゆっくりと深く、1日数回が目安です。
※鍼灸施術では、より正確かつ深部に働きかける刺激が可能です。
📈 体質改善は「コツコツ」が鍵
体質の変化は一夜にして起きるものではありません。
だからこそ、毎日の生活の中でのツボ刺激・睡眠・呼吸・食事を意識することが大切です。
鍼灸・整体でのサポートはこんな方におすすめ
自分に合うセルフケアがわからない 何をしても体質が変わらない 不調が続いていて病院では「異常なし」と言われた PMSや更年期症状、慢性疲労に悩んでいる 一度リセットして“本来の体”を取り戻したい
📝 まとめ|「体質は生まれつき」ではない
東洋医学では、「今の体質」は常に変化すると考えます。
正しいツボ刺激と生活習慣の積み重ねで、
体質は、変えられる。あなたらしく整えられる。
その一歩を踏み出したい方へ。
当院では、東洋医学に基づいたカウンセリングと体質診断を行い、あなた専用の改善プランをご提案しています。
📚 参考文献・データ
※1:Stux G, Pomeranz B. “Basics of Acupuncture.” Springer-Verlag. 2011 ※2:日本鍼灸師会「東洋医学的体質分類と鍼灸の有用性」 ※3:中医学臨床実践ガイド(東洋学術出版社 2016) ※4:Zhao ZQ. “Neural mechanism underlying acupuncture analgesia.” Prog Neurobiol. 2008