どくだみの季節


どくだみが群生する季節になりました。葉はハート形で白く小さなかわいらしい花が咲きますが、香りはとても独特なもの。中国ではその香りから「魚腥草(ぎょせいそう)」とも呼ばれているそうです。しかし「十薬(じゅうやく)」といわれるほど、さまざまな薬効があり民間薬として昔から重宝されてきました。今回はその効能をお伝えします。

生の葉は抗菌作用が強く、炎症を抑えるとされます。皮膚にできた腫れものに貼ったり、蓄膿症には葉を丸めたものを鼻に詰めたりするとよいそうです。また、葉を乾燥し煎じて飲むこともあります。生よりも解毒作用は落ちるようですが、血圧を下げ、利尿作用を促します。


ただ、身体によいからといって飲みすぎは禁物です。副作用が出ることもあるので、1か月飲んだら、7日から半月ほど休み、成分を抜くことがよいとされます。また、ヨモギや他の薬草を何種類か同時に飲むと弊害がないといわれています。
日陰の道端や庭先でよく見かける草木ですが、薬の一つと思えば違った目で見るようになるかもしれません。


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