手軽なプロテイン飲料が腎臓に及ぼす影響


慢性腎臓病患者数は、わずか10年足らずで700万人以上も増えています。

厚生労働省の発表によると、慢性腎臓病が日本人の死因に占める割合は2%で、順位は8位です。慢性腎臓病になると、心筋梗塞や脳卒中、がんなどにかかりやすくなるので、死因の1位ががん、(24.6%)、2位心疾患(14.8%)、4位脳血管疾患(6.8%)だとしても、そのうちの一部は慢性腎臓病が引き起こしてる可能性があります。

 ここ10年で、プロテインドリンク、プロテインバー、プロテインゼリー飲料など、手軽にプロテインを摂取できるようになりました。健康になる気がして、食事の代わりにプロテイン摂取をする人が増えています。

 タンパク質は体内に入ると分解されてアミノ酸という物質になります。人体にあるアミノ酸は、完璧なシステムによって一定量に保たれています。でも、プロテインを摂取するとこのシステムのバランスを乱し、腎臓に著しく負荷をかけます。

 普通食事から摂取する肉や魚は、胃で消化されるまでに4〜5時間を要します。食事でアミノ酸が過剰に生成されても、吸収が遅いために腎臓ではゆっくりとろ過されます。それに対して、人工的に作られたプロテイン食品や飲料は、胃から小腸に進んで素早く吸収されるので、腎臓に急激な負荷をかけます。同じタンパク質の含有量でも、肉や魚ではなくプロテインで摂取すると腎臓に良くないのです。

 加工食品に含まれるリンの過剰摂取も慢性炎症を引き起こし、腎臓にも良くないのでほどほどにしましょうね!

 内臓ケア、特に腎臓ケアも行なっておりますので、ご興味ある方は当院へご相談お願いいたします。


PAGE TOP