三大栄養素は「栄養過剰」、ビタミン、ミネラルは 「栄養失調」。
いまの日本人の多くは、 「栄養過剰」の「栄養失調」 状態にある。 どういうことかというと、 人間が生きて行く上で必要な栄養素は、炭水化物、 脂質、タンパク質(アミノ酸)、ビタミン、ミネラルで、これを五大栄養素と言うが、このうち、炭水化物、 脂質に関しては、国が定めた摂取標準値を大きく上回り 「栄養過剰」 状態にある。 タンパク質(アミノ酸)は基準値の若干上だが、ビタミン、ミネラルに関しては基準値を大幅に下回っている。 なかでもミネラルは深刻な状況で、ここに栄養失調といわれる理由がある。
炭水化物、脂質、タンパク質(アミノ酸)は体内に入ってから分解されるが、 そのままではエネルギーにならない。 これらの栄養素をエネルギーに変換するためには、酵素と呼ばれる物質が必要。 この酵素と炭水化物、脂質、タンパク質(アミノ酸)との間で潤滑油的な役割を果たすのがビタミンとミネラルだ。
せっかく炭水化物、 脂質、タンパク質(アミノ酸)を摂取しても、ビタミン・ミネラルの摂取量が足りなければ、3つの栄養素が活用されずに排泄されたり、代謝にかかわれなかった余剰栄養素が脂肪やグリコーゲンとなって蓄積し、メタボリックの原因ともなってしまう。 残念なことに現代人のほとんどは、程度の差こそあれ、こうした状況に置かれている。
車に例えるなら、炭水化物、脂質、タンパク質(アミノ酸)はガソリン、ビタミン・ミネラルはエンジンオイルと言えよう。 エンジンが丈夫でガソリンが満タンでも、 エンジンオイルがなければ焼き付いて車は走れない。 そ
れと同じでビタミン・ミネラルがなければ3大栄養素は何の役にも立たない。
なかでもミネラルは重要で、ほとんどのビタミンはミネラルなしでは吸収することも、その機能を果たすこともできない。 そして、3大栄養素にしても、ミネラルの助けなしでは、その役目を果たすことができないのだ。
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