上腕部、前腕部、手部の施術に当たって

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腕や手の痛みは、その原因が多くの部位にかかわっているため、 施術上の難題となっている。 腕や手の痛みの原因としては、頚椎での神経根圧迫、胸郭出口、小胸筋の烏口突起への付着、または手関節を含む手それ自体の神経障害が挙げられる。 腕や手の痛みは、頚、肩、上腕、または前腕の筋肉のトリガーポイントから起こることもある。 腕や手の痛みを評価するに当たっては、これらの可能性を考慮に入れる必要がある。 解剖学では、 「上腕」という用語は通常、 腕の上部を指す。 「前腕」は腕の下部を表す用語である。 上腕は、肩関節で肩甲骨と結合する1本の骨、上腕骨から構成される。 上腕骨上にあり、 肩関節を横切る筋肉には以下のものがある。
●上腕二頭筋
●上腕三頭筋
●烏口腕筋

肘は、腕橈関節と腕尺関節の2つの関節で構成される。 この2つの関節を横切る筋肉には以下のものがある。
●上腕二頭筋
●上腕三頭筋
●上腕筋
●肘筋
●腕橈骨筋

前腕は、上腕骨に対して屈曲と伸展を行うだけでなく、 回外および回内と呼ばれる尺骨を軸にした回旋も行う。 こうした運動は、 腕橈関節と近位および遠位橈尺関節の動きによって生ずる。 回旋を担うのは主に上腕二頭筋、 回外筋、 方形回内筋、および円回内筋である。遠位端では橈骨と尺骨は手首の手根骨と結合し、また遠位橈尺関節で互いに接合する。特に注意を要する手首の構造は、深部および左右の手根骨からなる手根管と表面近くの屈筋支帯である。この管は屈筋腱と正中神経が通る。これらの鍵が炎症や腫張を起こすと、正中神経を圧迫して、手根管症候群と呼ばれる手の橈側に痛みやシビレが生じる。手首を横切る筋肉は手と指の屈筋と伸筋である。

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