ミネラル不足をどう解消するかが、今後の私たちの健康の鍵を握っている!
厚生労働省が発表している 日本人の食「事摂取基準」 を見ても、ミネラルの摂取量が足りないことを指摘している。 なかでも、いまもっとも摂るべき栄養素のひとつとしてカリウムを挙げている。 カリウムは高血圧や脳卒中とも深い関わりがあるため 「生活習慣病予防のために、日本人はもっとカリウムを摂取すべき」とわざわざ明記しているほどだ。
いまカリウムの1日当たりの摂取量は、成人男子で平均値 2,384 ミリグラム、成人女子で 2,215ミリグラム。 しかしこの数字は、 厚生労働省の目標とする成人男子で2,800~3,000ミリグラム、成人女性の2,700~2,900 ミリグラムを満たしていない。まして、アメリカ高血圧合同委員会第6次報告で、 高血圧の予防のために摂取することが望ましいとしている値で 日本でも高血圧の一次予防を積極的に進める観点からこの値が支持されている3,500ミリグラムには、はるか届いていないのが現状だ。
■カリウムの場合
理想とされる1日あたりの摂取量・・・3,500mg
現在の成人男子の1日あたりの摂取量平均・・・ 2,384mg
現在の成人女子の1日あたりの摂取量平均・・・2,215mg
成人男子で 1,116mgの不足
成人女子で 1,285mgの不足
他のミネラルについても、
まったく同じことが起きている。
ミネラル、ビタミン、アミノ酸の相互補助が、 生命活動を健全に。
ミネラル、ビタミン、アミノ酸は、お互いが連携することによってその力が倍加する。例えば、カルシウムの吸収にはビタミンDの働きが必要だし、鉄の吸収にはビタミンCとアミノ酸の働きが必要。 また、ビタミンCの活用には銅が、ビタミンB郡の代謝には鉄が欠かせない。
また、ミネラル単体では腸管から吸収されにくく、アミノ酸と結合することにより、アミノ酸が運搬役になり吸収が容易になる。また、ミネラルはビタミンの働きをより効果的にするための任務を持ち、 ビタミンは脂肪や糖質を体のなかで有効に代謝させるために必要なのだ。
このようにビタミンとミネラル、アミノ酸の関係は、それぞれが補いあって働き、人間の健全な生命保持を支えている。なかでもミネラルは、主役を引き立てる名脇役。映画や舞台は主役だけでは成り立たない。脇役がいてこそ物語が進むのだ。 しかも、脇役の存在がその映画なり芝居の内容の良し悪しを決めると言っても過言ではない。名脇役はいい映画をつくり、いい舞台を鑑賞者に提供する。 ミネラルも同じだ。 栄養素の主役は炭水化物であり、脂質であり、アミノ酸である。
しかし、この3大栄養素も、ミネラルが無ければまったく機能しない。宝の持ち腐れになってしまうのだ。 人間の体の約96%は水素、炭素、窒素、酸素の主要元素でできている。 残りのわずか4%が、カルシウム、リン、カリウム、マグネシウム、鉄などの元素の総称であるミネラルだ。 しかし、このわずか4%のミネラルが不足すると、私たちの体の中のもろもろの機能がスムーズに動かなくなってしまうのだ。
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