スピルリナは、過酷な環境のもとで生息し続けてきた。


スピルリナは、主にアフリカの熱帯地方で生息している。大きさは0.3~0.5mmほどの小ささで、ねじれたらせん形が特徴だ。語源もラテン語でねじれを意味するSpira(英語ではSpiral)から命名された。

スピルリナは、主にアフリカや中南米の熱帯から亜熱帯地方で生息し、強アルカリ、高温、塩水など過酷な環境のもと、灼熱の時代や氷河期を生き延びてきた、たいへん生命力の強い生物とも言えよう。

現在、スピルリナが自生しているのはチャド湖・ヨアン湖(チャド共和国)、アランガディ湖(エチオピア)などアフリカの数カ所と南米の一部で確認されている。いずれも他の動植物が繁殖しにくい環境のもとで育ち、それが今日まで絶滅せず生き続けてこられた理由の一つとされている。

また、これらアフリカの湖は、世界最大数のピンクフラミンゴの命を支える食料源ともなっている。ピンクフラミンゴの赤い色は、スピルリナに含まれるカロテノイドという色素が関連しており、日本でも金魚や錦鯉の飼料にスピルリナを用いると深紅色がより美しくなり、稚魚の死亡率を下げるとも言われている。今では鯉の品評会などでよい成績をおさめるためには欠かせない栄養源だそうだ。


高い栄養値の中でもとくに優れたタンパク質。

スピルリナは、含まれている栄養バランスが人体組成に近いと言われている。なかでもタンパク質は多く、高タンパク質で有名な大豆の数値をはるかに上回っている。

海洋深層水で培養したより高質なスピルリナ。

同じスピルリナでも、海洋深層水100%で培養したスピルリナは、さらに一段と栄養値を高めている。深海は太陽光が届かないため、植物プランクトンは生存することができない。したがってプランクトンにより海水の栄養素が消費されないため栄養分に富み、低温性、清浄性が通常の水に比べ圧倒的に優れている。なかでもミネラル分が豊富で、マグネシウム、カルシウムは通常の飲料水の約100倍も含んでいる。海洋深層水100%で培養したスピルリナは深層水の栄養分をすべて吸収しているので生育がよく、藻体の大きさが一般のスピルリナの3~5倍にもなる。そして栄養分も素晴らしい数値を示しているのだ。

スピルリナの核ともなる成分を特別に抽出したスピルリナSGF。

同じスピルリナでも海洋深層水100%で培養したスピルリナは、一般のスピルリナより栄養値の高いことが食品検査の結果わかっている。スピルリナは、35億年の地球の激しい変動に耐え抜いた驚異的な生命力を持ち、そのパワーは人間の細胞を活性化させることで老化を防ぎ、体全体に活力を与える。また、腸内良性細菌(ビフィズス菌など)の活動を促進し、健康維持にも貢献する。このスピルリナの核とも言える成分、スピルリナの光合成の原動力となっているのがスピルリナ・グロス・ファクター(SGF)だ。スピルリナSGFは、スピルリナのエネルギー源を特種な製法により抽出した物質で、スピルリナの持つ生命力をより強化し、パワーアップしている。スピルリナは腸内環境を改善し、血圧安定化、コレステロール低下などに貢献している。そして、血液をサラサラにし全身を若々しく保つ作用は、老若男女を問わず多くの人々からの支持も得ている。スピルリナSGFは、これらスピルリナの持つ高いポテンシャルをさらにパワーアップ。まさに健康界の至宝として大きな期待が寄せられている。

食品として古い歴史を持つスピルリナ。

スピルリナは食品としても古い歴史を持っている。その事実を最初に紹介したのがフランス人のダンガードだ。アフリカ中央部のチャド湖で収穫されたスピルリナが、乾燥された状態で「ダイエ」という名前で販売されていたことを、1940年に紹介している。その後、1963年頃からスピルリナの栄養値についての本格的な調査が始まり、各種国際会議でもその有用性が認められてきた。なかでも1967年にエチオピアで開かれた国際応用微生物学会で「スピルリナはタンパク質が豊富である点からも、将来の食料として注目されるべきである」と発表され、各国の研究者達から注目を集めた。国連がスピルリナの栄養評価に動きだしたのもこの報告がきっかけとなっている。その後さまざまな研究者が研究を重ね、1980年には国連工業開発機関が将来の地球上の人口増、食糧難を想定し、スピルリナが「未来の重要な食料」になると発表した。そして、過酷なサハラ砂漠の中で何千年も昔から食料として用いられてきたことを背景に、その栄養と人への効果を研究し飢餓対策としてのプロジェクトも発足させている。

宇宙食としても研究が進むスピルリナ。

こうした国連の発表を受け、アメリカの航空宇宙局(NASA)では、スピルリナを未来の宇宙食として研究を開始した。日本でも宇宙航空研究開発機構(日本JAXA)がNASAと共で、宇宙の密閉空間でスピルリナを利用し長時間にわたり人間が生活できるシステムを研究している。このように地球最古の生物とも言われるスピルリナは、いま宇宙研究の最先端の一躍を担うほど大きな脚光を集めるようになった。

《スピルリナ7つの特徴》
1.アミノ酸バランスの優れたタンパク質が55~75%と豊富。
2.食物繊維を4~8%含む。
3.葉緑素やカロテノイドなどの植物性色素を含む。
4.βカロテンが豊富、ビタミンB群などの補給にも。
5.鉄、カルシウムなどミネラルの補給に。
6.多価不飽和脂肪酸y-リノレン酸を含む。
7.消化吸収率が95%と高く、 内容成分が吸収されやすい。

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