
12月から2月頃の寒い季節には、陽気(エネルギー)は内に集まり、寒さから身を守るだけでなく、生命力を内に集めて、春や夏に消耗したものを回復し各器官を修復していきます。
だから、体を温める食材を積極的に摂りましょう。ごぼう、にんじん、レンコン、白菜、ほうれん草、大根などの根菜類、ブリ、ふぐ、真牡蠣、カニ、ホタテ、イチゴ、ゆず、みかん、など旬のものも大事ですが、黒い食べ物(黒ゴマ、黒豆、昆布、黒米、椎茸、黒キクラゲ、わかめなど)もとても大事です。
精を蓄え、成長を助けるのが腎です。精は、生命活動、成長や発育、生殖活動を維持し、腎はその精を貯蔵してます。からだにはもともと両親から受け継いだ先天の精が備わっていますが、使っているうちに減っていくので、そこで腎は、水穀の精微(食べ物が消化されたもの)から後天の精を作って補充しているのですね。
腎が弱ると後天の精を補充できなくなるので、精が不足し、全身が弱くなり力が出ません。腰や膝がだるくなり歩きにくくなります。また、骨や脳のもとである髄の不足にもつながり、物忘れが増えたり、歯が抜けたり、子供は成長が遅れます。耳が聞こえにくくなるなどの老化現象も起こり、尿の量が増えたり減ったりし、頻尿やむくみになったりもします。そして、呼吸が浅く空気が足りないように感じます。